反射炉ビヤ:太郎左衛門 (ペールエール) 5%

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反射炉ビヤ

まずは土地や醸造所、気になることを解説していきます!

 

蔵屋鳴沢(クラヤナルサワ)は、伊豆の地で明治から大正期に造り酒屋を営んでいました。
酒造りに用いられてきた水は今なお湧き出る良質の水で、
繊細な味と深い味わいを持ったいます。

伊豆のクラフトビール 反射炉ビヤは、その水により造られています。

反射炉ビヤのビールは、無ろ過・非加熱のため、
酵母が生きている深い味わいを持った新鮮なビールに仕上がっています!

 

ここで、この土地からなぜ反射炉なのか!?

実は幕末の頃、伊豆の名代官であった江川太郎左衛門英龍は、
韮山(ニラヤマ)に国防のための反射炉の築造をしました。

この太郎左衛門という名前なんですが江川家けの代々の当主の通称なんです。
さらに歴代の中で一番有名なのが第36代・江川英龍です!

この人こそが反射炉を築いた江川太郎左衛門英龍になります。

Exif_JPEG_PICTURE 反射炉ビヤ4

 

また、日本で最初のパンを焼くなど西洋の新しい技術を積極的に取り入れるなど
先見の明がうかがえる偉人としても有名でした。

 

ここ蔵屋鳴沢で造られるビールもまた
日本の夜明けを予感した先人の功績にあやかり

反射炉ビヤと致しました。
(反射炉ビヤホームページ参照)

 

そして気になるのは・・・反射炉ですよねっ。

反射炉とは、金属を溶かし大砲を鋳造する炉
これにより西洋鉄砲を日本に普及させたんです。
そして稼働した反射炉が現存するのはここ韮山反射炉だけなんです!!

世界唯一の産業遺産なんです。

 

反射炉ビヤ2 反射炉ビヤ5

反射炉ビヤ・3

 

 

銑鉄を溶かすためには1700度の高温が必要ですが、反射炉の場合、
溶解室の天井部分が浅いドーム形となっているので、そこに熱を反射させ
銑鉄に集中させることでその高温を実現する構造になっています
そこから、反射炉という名称が付いたそうです。

 

雑学完了ですww

 

 

反射炉ビヤ:太郎左衛門 (ペールエール)
5%  IBU:30

反射炉ビヤ1 反射炉ビヤ・太郎左衛門

 

英国産ベストペールモルトと数種のカラメルモルト使用のペールエール。
程よい苦味と余韻の香りが特徴の英国パブで飲まれる定番ビールのスタイルです。

僕個人としても好きなスタイルです。
ビターやペールエールという超ド定番のスタイルこそ
安定感があり飲み飽きないという、とても大切部分!!

 

韮山代官 江川太郎左衛門英龍は、幕末に早期から国防を意識し
民政・海防の整備を行い韮山反射炉の築造を幕府に進言した先見の明を持つ伊豆韮山の偉人

日本で初めてパンを焼いたことからパン祖とも呼ばれていました。
更に江川家では江川酒と呼ばれるお酒が造られていました。
この時代から「お酒」という現代に繋がる要素が身近な存在になっていたんです。

 

ここでいう江戸川酒について
歴史の文献上に出てくる江川氏については、非常に江川酒についての史料が多いんです。
酒に関して「江川氏系譜」では「酒を造って、最明寺時頼に進、時頼之を飲て美味なることを感、
是より酒の名世に流布仕候」とあるのが家伝の初見になっています。

鎌倉時代1262年に北条時頼(鎌倉時代中期の鎌倉幕府第5代執権)により
埼玉県川越市建立された寺に向かう際に献上され飲んだところ非常に美味しいと
これにより名が世に知れ渡ったということです。
ちなみに時頼は出家後には最明寺殿、最明寺入道とも呼ばれたんですね。

最明寺2 最明寺1

 

戦国期になると、又太郎正英は北条早雲の幕下にいましたが、
「酒を造って早雲へ進む。早雲美味なることを感じ、江川酒と名を賜い、酒部屋を造らしむ、
是より江川酒の名世上に流布仕候」と、江川酒は早雲の命名と伝えています。

以後、江川酒は北条氏の贈答品として、上杉謙信や北条氏邦らに北条氏政が贈っているんです
有名所の名前が出てくると「おぉ~~~!」って思いますよね。

更に天正十年には武田討伐の戦勝祝賀として、氏政は滝川一益を介して織田信長に
馬と白鳥、そして「江川の御酒」を献上しています。


「松平家忠日記」にも、天正十年三月、同十五年三月の条に「家康様より江川酒給候」とあるほど。


このように江川氏によって韮山で造られた江川酒は、北条氏政のころには銘酒と評価され、
戦国大名の贈答品となり名声を得ていたことが確認できるんですね。

 

上杉謙信 織田信長 武田信玄 徳川家康

 

この歴史背景を考えると、もし先見の目がある江川太郎左衛門がビールと出会っていたなら・・・
造ってビールはペールエールなのかもしれませんね。

 


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