スイスのクラフトビール
ブラッスリー デ フランシュ モンターニュ
Brasserie des Franches-Montagnes (BFM)
BFMの詳細は以前の記事からどうぞ↓
ブラッスリー デ フランシュ モンターニュ
ブラッスリー デ フランシュ モンターニュ:√225セゾン 5%
Brasserie des Franches-Montagnes (BFM):√225 Saisson
コレがBFMのセゾンだぁ!!!!!
そんな仕上がりになっています。
このビールもBFMのストロングサワーエール
アベイ・ド・サン・ボン・シアン 11%
Abbaye de Saint Bon-Chien
の樽にて4ヶ月間熟成されてあります♪
しかも、それらをブレンドしているというからBFMは凄いです。
このブレンドですが、ワインから見ると世界的には、この熟成後ブレンドする手法が主流なんです。
熟成前にブレンドを行うのはボルドーなんかで見られます。
ワインの場合、畑の区画ごとにブドウの出来は異なり
それぞれ「どのような樽を使用するのが最適か?」
「熟成によりどのようなワインに仕上がるのか?」というのは未知数なわけで・・・。
その総合的な出来栄えを確認し決めてブレンドすることで
最高のワインが出来上がると考えているんです。
と、言うことは・・・お隣のスイスだって同じなんです。
ビールも各樽の影響を、それぞれが受けているから出来が違う。
それをブレンドして1つにまとめる!!
ブレンダーの神業
ストロングサワーエールの樽での熟成により
複雑味がありながらも、とってもエレガントなんです。
そこに酸味と苦味の間をフワフワさまよう様な心地良さがあります!
セゾンなだけにアルコール度数は低めの5%で飲みやすい。
セゾンビールは農家さんが夏に喉の渇きを潤すために
農閑期(農作業が暇になる次期)の冬に醸造しておいたビールのこと。
※こんな農家さんだったら・・・良いなぁ~♪
この農閑期だけに造られていたのでセゾン(季節ビール)という名なんです。
何で冬にビールを仕込んで夏に飲むんだ!?
水でも飲んでれば良いんじゃねぇ~?
なんて思うでしょうが、現代は蛇口をひねれば飲み水が出てきますが
昔は夏の水というのは季節のせいもあり病原菌を含んでいて飲めなかったんですね。
ちなみに住んだ経験のあるフランスでさえ水道回りは恐ろしく不便で壊れやすい。
上下水道が導入されたのが遅いんですね。
現代ですら飲み水は買うものというのが当たり前!
日本がどれだけ凄いかを実感することの1つなんですよ~。
そこで水のようにアルコール度数が低めのビールを仕込んでおいて飲もう!
となったわけ。
でも、ここでも問題が上がってきます。
仕込むのが冬、飲むのは夏と季節をまたぐ長期保存
温度管理室や冷蔵庫なんかもない時代ですから、どうにかしなくちゃいけない!
夏に飲めるまで保存しなきゃ~。
そこで取られた手段が・・・
ボディを強くしたり、ドライ・ホッピングしたり、スパイスを加えたりと、
あれこれ様々な工夫をし、夏に飲もうとしたわけです♪
基本的にセゾンはドライな酸味とホップの苦みがあり低アルコール
ですが、今は様々なスタイルに枝分かれしていているのが現状です。
セゾンはフルーティーさを持ち、ドライで酸味とホップを感じ
軽くて何杯でも飲める!!
ってのが僕個人の位置づけですかね。
コメントを残す