カリラ Caol Ila 29yo 1982/2011
54%, Whiskylink Selection No.2,“Cure”
hogshead, 120 bts
2011年、東日本大震災が起こりました。
僕は出勤途中で地下鉄から出た瞬間の出来事でした。
その後、TVに映しだされた映像を今でも強く覚えています。
そして、このボトルが発売されました。
この経緯に関して間違いのないように、記事本文をWhiskylinkさんから
原文のまま記載をさせて頂きます。
以下、原文記載 (Whiskylinkより)
【ファースト】
琥珀 リンゴや梨の果実感 麦感しっかり 乳酸・オイリーさは比較的穏やか
オリーブ ナッツ クリアな印象
【ミドル】
ボディは長い時間広がり続ける 時間と共に奥から程良く香り出る、
練乳イチゴ~木苺~プラムのようなフレーバーが印象的
【フィニッシュ】
返り優先 鼻抜け十分 麦感 黄色い桃 バナナの皮の印象 バタークッキー
海藻 塩塩 かなりブリニー ミネラル分豊富
スパイシーさも合わせて角が立っていない ヨード感も控えめ
LIGHT&MELLOW。古き良きカリラのキャラクターをしっかり受け継いでいると思います。
熟成感高く、度数以上に杯数を重ねやすいです。
1846年 ヘクターヘンダーソンにより設立。ゲール語で「アイラ海峡」の意。
スコットランド西海岸でも最も美しい場所のひとつ。
1920年 バロックレイド社により買収。
カリラといえばバロックレイド、オールドラリティーという印象でありますが、
ジョニーウォーカー、スウィングの原酒でもあります。
1982年ヴィンテージではLMDWの2009年ボトリング、
TWAの記念すべき1stリリースでのパーフェクトドラム採用など、
すでにその高い評価は確立されたかに見えました。
しかしカリラはブレンデッドウイスキー原酒ニーズに応えるため、
ピート焚きに段階を設定し、使い分けていることでも有名。
幸いなことに、私の知る限りどの1982ボトルとも被ることがないスタイルを持った、
同年蒸留樽と出会うことができました。
本セレクションは、バロックレイド時代の売りである「LIGHT&MELLOW」を地で行くような、
古き良きキャラクター。決して鋭いだけではあ りません。29年を数える熟成を経て乳酸感は皆無。
アルコール感は分離しておらず、それでいてフレーバーのレイヤードは見事。
杯数を重ねていけるカリラだ と思います。
奥から程良く香り出る、練乳イチゴ~木苺~プラムのようなフレーバーが印象的です。
またセレクション2本を並行に飲んでみると、ダルユーインの極厚ボディに、
カリラのドレッシングという、相性良く共鳴することを体感いただけるはず。。。
共にコンセプト通り「癒し」を与えてくれる存在だと思います。
【Whiskylinkセレクション”Cure” ボトリング経緯】
2009年
タケモトカツヒコがBB&R日本支社設立にあわせて表敬訪問。
ウイスキー全般についての意見交換を行い、同社の服部氏と意気投合。
オリジナルボトリングを行うためのカスク探しを開始する。
タケモトの日本におけるウイスキー活動を知った英国BB&R本社は、
スピリッツバイヤーのダグ・マクアイヴァー氏
(スコッチウイスキー”トップ・シングルモルトガイド”著者、ウイスキーマガジン寄稿者)
自ら、カスクサンプルを選抜。
2010年年末
日本支社にてテイスティング。
感銘を受けたタケモトは提示されたサンプルから
ダルユーイン1973、カリラ1982のボトリングを即内定。
2011年2月
六本木ミッドタウンで行われた”Malt Night 3rd”に参加した有志によって、
ダルユーイン1973のブラインドテイスティングを実施。
2011年3月
東日本大震災発生。両カスクをチャリティーボトリングとしてリリースすることを決意。
本文記載にあたりWhiskylink様のご協力を頂きました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。
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