100%アイラ島産を目指す!アイラ島を信じるディスティラリー!
それがブルイックラディ蒸留所なんです。
ブルックラディ蒸留所は、1881年に企業家のハーヴェイ兄弟によって創業され、
当時としてはアイラ島でも最先端の設備を誇っていました。
その後、1994年にJBB社に買収されましたが、すぐに閉鎖され消滅の危機に陥ってしまいました。
そのピンチを救ったのが・・・ジム・マッキュワン氏!
新生ブルイックラディとして再オープンしたのが2001年。
ウィスキー業界では、蒸留所が大企業の傘下に次々と吸収され、
巨額の投資によって支配されているというのが現状ですが・・・
ブルックラディはこれまで常に開拓者の姿勢、革新性の探求、原産地へのこだわり、
そして根本的に他と異なる挑戦的なブラインド・アイデンティティーと
オリジナリティが爆発したボトルデザイン!などを通じて、果敢に挑戦し続けています。
と、いうのがつい最近までの状況でした。しかし・・・
2012年、ついにブルイックラディ蒸留所も大手企業のレミーコアントロー社によって
買収されました!!!!
これによって、どのような変化が起きるかは、もう少し様子を見てみないとわかりませんが
今のところブルイックラディのこだわりは継続されているようです。
その“こだわり”とは・・・「アイラ島産」にこだわっているところです。
アイラ島にある他の蒸留所では、原料である大麦をスコットランド本土やイングランドから
買っていたり、熟成の一部を本土で行ったりしていますが、
ブルイックラディでは、原料から熟成、ボトリングまですべての工程をアイラ島で完結させる
ことを目指しています。
なぜなら、「アイラ島としての信頼性が重要だと考えている」からだそうです。
なので、ウィスキー界では珍しく「テノワール」という概念を強く持っています。
大麦の契約農家さんや畑の名前をボトルに記載したりしています。これは、珍しい!!
アイラ島の大麦で造り、アイラ島で熟成させて、アイラ島でボトリングをする。
これぞ、ブルイックラディ!
というわけで、今回のウィスキーは・・・
ブルイックラディ・アイラバーレイ 50%
Bruichladdich Islay Barley
Bottler’s Brand : オフィシャルボトル
Cask : Ameican Oak
究極的に原産地にこだわったシングルモルト。
アイラ島のシングルファーム(ロックサイド・ファーム)、
シングルフィールド(ミニスターズ・フィールド)、シングルヴィンテージ(2007年)、
シングルバラエティ(オプティック種)!!
このシリーズは、ブルイックラディがここ最近、毎年リリースしている100%アイラ島産の
ウィスキーなわけなんです。
一応、ノンピート麦芽を使用しているそうですが・・・香りをかぐと
スモーキーな風味と麦のきれいな香り、潮っぽさ、ハーブの様な植物性のフローラルな爽やかさ・・・
やや雑味も感じますが、モルトの風味がしっかり味わえて好感が持てます。
温かみのある味わいですね。
ピーティーなアイラ島モルトに比べるとパンチは強くなく、飲みやすい系ですが、
個人的にはこういった味わいのほうが良いと思います。
ピート&スモークに全てが覆われてしまうようなウィスキーは、どうしても飲み疲れしちゃいますから。
このブルイックラディからは、時間が経つにつれてメロンやパイナップルのような果実の香りや
花のような香りが出てきて、穏やかに、気軽に楽しむことができます。
普段使いのウィスキー。ブルイックラディって良いと思います。
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