農業を成長産業に変えたい
このように考えている農家さんが青森県弘前市にいます。
弘前市の約16%はりんご畑なんだそうですが
このままでは今後10年以内に半数の農家がやめていくと言われていると言います。
この問題に対して、上記の目標を掲げたりんご農家さん。
それが『もりやま園』で、りんご作りを成長産業に変え
しかも、この街に良い仕組みを残したいと本気で考え取り組んでいます!
もりやま園が独自に技術を開発して、データを解析して
摘果りんごを使用可能にするための栽培管理手法を5年かけて
実現することに成功したことで生まれたのが
今回、提供をする『TEKIKAKAシードル』です。
名前は『テキカカ』と呼びます。
このテキカカという言葉を漢字で書くと『摘果果』です。
農業などをしているからなら『摘果』という言葉で分かると思います。
この摘果というところがポイントなんです!!
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【 摘果(テキカ)】
摘果というのは、実をつけた果樹の未成熟の実を摘み取るという剪定作業の1つです。まだ小さいうちに、生育の悪い実や増えすぎた実を摘み取って、残した実に栄養を十分に与え、株への負担を減らすのが目的です。
摘蕾(テキライ)という摘果の前段階の『つぼみを摘み取る』選定作業のように早い時期から必要なものだけを残しておいた方が、株の消耗は防げます。しかし摘果なら果実の生育状態を見て作業ができるので、過剰な摘み取による失敗が少なくすむという利点があります。
さらに、実の大きさを揃えやすく、厳選したものを成熟させるため、味も濃厚になります。このようなことで家庭菜園など庭で収穫した実がおいしくないのは、実は摘果が十分でないことに関係していることが多いと言います。
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出典:大湯ファーム
摘果の説明を読んで分かると思うのですが
必要なリンゴのために、それ以外が摘果されるという事です。
その摘果されたリンゴは捨てられ商品とならないという現実がありました。
この問題にもりやま農園の森山さんが真剣に向き合いました!!
森山さんはこのように考えていたと言います。
「摘果して捨てるりんごの量もさることながら、摘果にかける労働時間が膨大でもったいないと常々感じていました。計算すると、年間で約3000時間もの作業を摘果に充てていることが分かったんです。それは年間労働時間のほぼ3割。この膨大な手間を何とか有効活用できないものかと、毎日毎晩のように考えていました」。
出典:りんごの郷の未来を照らす、もりやま園の“摘果果”シードル
そんな森山さんの考えが
遂に辿り着いた先が、この問題の発端でもある
摘果果(摘果されたりんご)を使ってつくるシードル。
だったんだそうです。通常、これまで国内のシードルは成熟した生食用りんごを用いて製造されるのが一般的。まだ熟していない摘果果を使ったシードルづくりの例は無く非常に困難だったそうです。しかし、森山さんは5年間もの歳月を摘果果に情熱をかけて、遂に摘果果を使ったシードル『テキカカシードル』の商品化に成功と言います。
出典:お花見にぴったり!りんごの香り漂う「テキカカシードル」とは
ぜひ、味わってください!
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