ベンリネス1988・16yモンゴメリー 56.4%  Benrinnes16y 1988-2005(アンガスダンディー)

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実は、3回蒸留もやってますよ!
スペイサイドのちょいとマイナーな銘柄!

ベンリネス・ロゴベンリネス蒸留所

ベンリネス蒸留所(BENRINNES)

ベンリネス蒸留所の名前の由来は、スペイサイド最高峰の山「ベンリネス山」
からきています。

ベン・ネヴィス蒸留所でもなく、ベン・ウィビス蒸留所でもないのです。
「ベン」とは、ゲール語で「山」という意味なので、
ベンなんちゃらという蒸留所名がいくつかあるんですね。

で、ベンリネス蒸留所は
スペイサイド地区スペイ川の東側にある蒸留所で、創立は1834年。

あれやこれやと所有者が代わり、リニューアルなどもしながら現在はディアジオの所有
になっています。

ベンリネス山ベンリネス地図

「ディアジオの異端児」といえば、一部を3回蒸留する複雑システムのモートラック蒸留所
が有名ですが・・・

実は、ベンリネス蒸留所も一部3回蒸留を行っているんです。珍しい!
なので、「ディアジオの異端児」って言われたりもします。

一部3回蒸留とは・・・3回蒸留したモノと通常の2回蒸留したモノを混ぜあわせて
樽に入れるってことです。

一般的に、3回蒸留を行うと酒質がライトになって軽い味わいになります。
ベンリネスもそうです。

しかし、ベンリネスでは2回蒸留で造ったモノが結構、重い酒質なので・・・
これとそれを混ぜて樽に入れて熟成することで、軽くフルーティーな香りと
口に含んだ時のしっかりとした味わいを表現しています。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

また、ミディアムボディできれいめな酒質は、ブレンデッドウイスキーのブレンダー達から
高い評価を受けています。

そんな、ベンリネスから今回ご紹介するのは・・・

 

 

ベンリネス1988 モンゴメリー 56.4%
Benrinnes16y 1988-2005
スコットランド(スペイサイド)
Bottler’s Brand : アンガスダンディー

ベンリネス1988・モンゴメリー

アンガスダンディー社はイギリスの会社で、ブレンデッドウィスキーや
シングルモルトウイスキーのボトリング、ウォッカやジンなども販売している
会社で、トミントール蒸留所とグレンカダム蒸留所を所有していることでも
有名です。

有名です、っていってもグレンカダムとトミントールってそもそもマイナー
ですよね(笑)

アンガスダンディー社によるシングルモルト『モンゴメリー・シリーズ』
ベストの樽を選び、ブレンドしないでボトリング、全てシングルカスク、
蒸留日、瓶詰日とボトリング番号などのデータが細かく記載されている
シリーズです。

このベンリネス1988 56.4%は、カスク番号2829、16年もの56.4%、
1988年8月5日蒸留、2005年2月瓶詰めです。

色合いは柔らかい麦わら色でとてもキレイな味わいのウィスキーを
想像させてくれます。

最初のうちは、度数が高いこともあってツンと来るアルコール感が
ありますが、徐々にクリーミィーな香りが漂ってきます。

そして、パッションフルーツのようなつぶつぶとした黄色やオレンジ色の
果実を思わせるフレーバーとバターやハチミツのような香りが広がり
とても心地よいです。

バタークッキーハチミツ2

このベンリネスの香りの中には、バターたっぷりのクッキーような
粉っぽい甘味が感じられます。

口当たりは、つぶつぶとした感じでややドライな余韻が特徴的。

じわっと広がりますが、クドくなく最後にはスッと消えていく感覚です。

ストレートでじっくり時間をかけて楽しめる一杯です。

ウィスキー樽イメージウィスキー・グラス3


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