日本のラグビー界において日本代表だけでなく、リーグワンや大学、高校、実は国内のさまざまなカテゴリーでトンガ出身の選手が活躍しています。
日本時間の1月15日(土)午後1時10分ごろ、トンガ諸島の火山島、「フンガ・トンガ フンガ・ハアパイ」で大規模な噴火が発生しました。深夜に津波注意報が発令されしばらくTVの画面上に表示されていました。
その支援のためにラグビー選手が立ち上がりました。
元日本代表選手の真壁選手、大野選手
元ラグビー日本代表でもあり体の大きさから日本の壁とまで称された真壁 伸弥さん、そして同じく元ラグビー日本代表でレジェンドとして牽引をした大野 均さん。お二人にはお酒のイベントやラグビーのイベントでバグパイプの演奏を依頼されたときにお会いして、いろんなお話を聞かせて頂き、本当に男前な人だなぁ~と男が憧れるような人柄です。
One For All、All For One
ラグビーにはこの有名な言葉があります。「One For All、All For One」とは「1人はみんなのために、みんなは1人のために」という意味です。得点を意味するトライはトライをした人、1人が成したものではなく、そこに至るまでの全員で取ったトライという意識が強いのがラグビーの特徴です。
さらにラグビーでは試合終了を「ゲームセット」とは言わずに「ノーサイド」と言います。これは試合終了の笛が鳴れば、敵味方関係なく健闘を称えあおうという意味が込められています。あの大きな身体と身体が直接ぶつかり合うラグビーはフェアプレーを称え合う文化で、敵対している相手でも、そのフェアプレーに対してはスタンドから盛大な拍手が敵味方関係なく送られます。僕はそんなラグビーが大好きです。そんなラグビー選手が大好きです。
時々YouTubeで見返すんですが、ラグビーワールドカップ2015・ロンドン大会。その時僕はスコットランド旅行中でした。「日本vs南アフリカ」凄い試合でした!!
日本ラグビー協会は公式ツイッターで「トンガ沖の大規模噴火により影響を受けられている皆様にお見舞い申し上げます。日本ラグビーはトンガラグビーとトンガの皆さまと共におります。現地の皆様のご無事と安全を心よりお祈りしております」と投稿しました。
そして20日のニュースなのですが、既にトンガに災害支援へ「経済的、物的な準備進めている」とのニュースも多く報道されています。
http://日本ラグビー協会、トンガに災害支援へ「経済的、物的な準備進めている」
2011年に起こった東日本大震災、あの時は世界中の国々が募金や支援をしてくれました。海外からの救援金は「合計570億円」と言われています。一番多く日本に支援してくれた上位3か国は以下の通りです。(※単位は千円です)
- 1位 アメリカ 23,051,000
- 2位 台湾 6,774,480
- 3位 カナダ 4,017,330
こういうものは金額の差では無いですし、順位なんてものも全く関係ないと思います。これを、大きな国で人口が多い国と、小さな国や島で人口が少ない国と、その規模は大きく違いがあるので、これを平均化するためにGDP比に変換すると・・・なんと、もっとも日本に貢献してくれた国は・・・
- 1位 トンガ 26,216円
- 2位 ミクロネシア 25,862円
- 3位 台湾 14,538円
ちなみに、救援額で1位のアメリカをGDP比にすると「1,529円」トンガと比較すると約、13.8倍にもなるんです。日本が困っていたときに一番支援をしてくれた国がトンガです。
人からしてもらった優しさや援助はお返しをする。それは日本で古くから言われ来ていることです。日本人は古来より自分を多少後回しにしても他者を尊重する、思いやりや礼儀を大切にする感性、これをきっと美意識と昔の人は言ったと思うんですが、それを自然体で出来る人種が日本人と僕は思っています。義理堅いとでもいうのでしょうか。
物が溢れ豊かになり、ITもどんどん発達をして便利な生活をする現代。時代変化による感性は変わっても、心の奥底には、この美意識の感性が残っていると思います。
トンガのみなさんからしてもらった多大なる支援や恩は忘れずに大切にしなければいけません。だからこそ、今度は日本が全力でトンガに支援する番なのかもしれませんね。